ちょっとしたこと日記

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『零』歴代戦闘システムの仕様について(前編)

みなさん、こんにちは。

 

 

他のホラーゲームにはない、零の唯一無二の要素、射影機

 

ゲーム性の根本を司る射影機。今日は歴代の戦闘システム(射影機の仕様)をまとめてみましょう。

 

 

 

 

《初代》

初代の射影機は設定上は射影機の完成形なのですが、機能(ゲーム性)は一番貧相です。特にフェイタルフレーム(つまりコンボ)がないことと、強化レンズは有限である霊石を消費して発動するためもったいない精神であまり使いたくない点が悔やまれるところです。

また、歴代と比べてシャッターチャンスの受付時間がものすごく短いです。シャッターチャンス以外で撮影しても怨霊はひるまないので、撮影しても怨霊が突っ込んできてダメージを食らってしまいます。ノーダメージクリアがとても難しいです。

モーションもあまり手が込んでおらず、怨霊はほぼ全員滑るように移動します。

霊を倒すと、時が止まり、その霊が渦巻いていってカメラに吸い込まれていく演出が入ります。複数相手の時は微妙にテンポが悪いと感じたのは私だけでしょうか?以降の作品では、このザ・ワールドはなくなります。

追加機能『無』と『零』をゲットすると、どんな怨霊も一瞬で撃退俺TUEEEEができます。

第1作目なので、手探りしながらの試作品という感じですね!

 

 

 

《紅い蝶》

紅い蝶の射影機は設定上は試作品なのですが、ゲーム性が大きく向上しています!

2作目にして戦闘はほぼ完成されていると言ってもよいでしょう。

怨霊のモーションも、一体一体が大変丁寧に作りこまれています。

チャージの概念がなくなり、シャッターチャンス、もしくはフェイタルフレームを狙わないとまともなダメージが入らないため、遠くからの連射によるゴリ押しが難しくなりました。(「連」習得後は連射ゲ―もできます。)

フェイタルフレーム(コンボ)の概念追加により、ゲーム性に幅が広がりました。(以降の作品は『心霊カメラ』以外はすべてフェイタルフレームの概念がありますが、このフェイタルフレームの仕様が毎回大きく異なり、ゲーム性を大きく左右しています。)今作のフェイタルフレームはタイミングよく連写することで最大3コンボまでつなげることができます。比較的広い場所であれば3コンボは全然難しくはありません。タイミングも1発目以外はかなり甘めです。

また、特殊レンズは怨霊を攻撃することによって溜まる霊子を使用して発動できるため、前作のようなもったいない精神で特殊レンズをつかいたくない現象がなくなりました。さらに特殊レンズはファインダーモード中でもL1ボタンでワンタッチ切り替えができるようになり、大変便利になりました。

霊力4つを消費する強化レンズ『滅』は、ものすごく強そうなエフェクトが発生し、フェイタルフレーム3段目に決めることができるととても気持ちいいです。

元祖エロ怨霊、飛び降りた女にドキドキした少年は多いはず。

ラスボスの一撃死飛び込みチョップにやられた同士は多いはず。(『濡鴉』以外、怨霊の当たり判定は頭にあります。一撃死飛び込みチョップ時はつい胴体を撮影してしまいがちですが、胴体を撮影しても当たり判定がないのでそのまま食らってゲームオーバーになるケースが頻発したことでしょう。)

ちーちゃんをいかに可愛く激写できるかに多くの時間を費やした紳士は多いはず。

装備機能「避」も良い機能でした。タイミングよく◯ボタンを押すと怨霊の掴み攻撃を回避できるものです。このタイミングが絶妙で、簡単すぎず難しすぎず、なかなかの神ゲームバランスだと思います!

 

 

 

《刺青の聲》

刺青の射影機は、歴代で一番ゲーム性の高い仕様(私の判断)でしょう。(心霊カメラを除く以降の作品は全てをヌルゲーと化してしまうオートロック機能がついてしまうため、ゲーム性の高い自分で照準を合わせる仕様は今作が最後です。心霊カメラはオートロック機能がありませんが、フェイタルフレームもないため、ゲーム性は高くありません。

今作のフェイタルフレームは、タイミングさえ完璧ならほぼ無限につなげることが可能となりました。しかし、コンボが続くにつれてタイミングがとんでもなくシビアになります。また、フェイタルフレームは怨霊を大きくヒットバックさせるので壁に埋まらないようにポジション調整にも気を使う必要があります。そして、怨霊はヒットバックするときに激しくもだえるので、照準を定めるのにも技術が必要です。まぁ「祭」があれば、そんなの関係なく超コンボ狙えるけどね!

コンボを繋げるのはシリーズで最も難しいですが、怨霊のモーションもかなり多様で、やりごたえ抜群です。

今作では霊力チャージが復活しました。また、前作では霊子は4つまでしかた溜めれませんでしたが、今作は最大7つまで貯まります。(うる覚え。間違ってたら申し訳ないです。)

そして今作以降はファインダーモードでも十字キーでフィルムを切り替えられます。これは地味にありがたい機能です。(正確にはXbox版紅い蝶から)

しかし逆に、なんと敵のHPを表示する「測」が物語後半にならないと入手できない(しかも本編からは外れるルートのため撮り逃す人続出。はい、わたしもそうです。)ため、人によってはラスボスさえHPゲージ表示なしで戦闘。ゴールが見えないことほど怖いことはありません。なんという新しいベクトルのホラー要素をぶち込んできたのでしょう。おそるべしテクモ

 

また、今作から複数主人公となり、それぞれ性能差があります。

 

☆怜

怜さんは、特殊能力「フラッシュ」で怨霊をひるませることができます。また、攻撃を回避するのにも使えます。実際なかなかチートな能力です。…が、初代から零をプレイしてきた私にはフラッシュなど必要ない(忘れてた)!1周目はほぼ一回も使うことなくクリアしてしまいました。2周目からこのチート能力のすごさに気づきました。

他の2人がなかなか尖った個性を持っているので、怜さんはすごくバランスの良い…というか今までの感じで戦える!という安心感があります。

 ちなみにラスボス戦の白黒状態は、一瞬でゲームオーバーが寄ってくるのでマジで恐怖。ゲームオーバーになると長い道のりをまた走ってこないといけないのでつらい。

 

 

☆螢

螢さんは霊力が低いという設定が与えられ、カメラでの戦闘に関してはゴミみたいなダメージしか与えることができません。ポケモンに例えると、体格は良いのに攻撃力ポッポさんなイワークです。

霊力チャージはなんとたった2つ。みなさんも「さぁ貯めるぞ(キャプチャーサークルに怨霊を捉える)!シュン、シュン(溜まる音)!ん?もうチャージ終わり!?」とビックリしたのではないでしょうか?威力も案の定です。

そんな彼は、一応専用強化レンズ『撃』(全ての霊子を消費し、その消費量に応じた威力の攻撃を放つ)というすごい武器があります。

しかし、やはり基礎攻撃力が足を引っ張っており、霊子満タン消費でもなかなか威力が伸びません。

ちなみに隠れるコマンドは正直うまく使えなかったので、ポッポさんな攻撃力ですがチマチマ攻撃してゴリ押ししてました。

ちなみにちなみに、螢さんは鏡華という怨霊に付きまとわれますが、飛びつき攻撃を避けた後の顔を上げた鏡華さんは、数秒だけ血とかがとれて生前の美人に戻っており、ときめいた人は多いことかと。 

 

☆深紅

今作のミクさんは完全攻撃特化、絶対怨霊殺すマンと化しています。

ミクさんは強化レンズが使えません。かわりに、クロックアップ」(御神石のお守り)「二重チャージ」が使えます。

二重チャージは攻撃力最強のミクさんにピッタリなナイスアイディアです。

最大チャージにはかなり時間がかかるので怨霊さんがそれまで待ってくれないことも多々ありましたが、最大威力でぶっ放せたときの爽快感はたまらんです。

ただ、二重チャージを獲得すると射影機のシャッターの仕様が少し変わってしまい(以前まではR1ボタンを押した時にシャッターを切っていたが、獲得後はR1ボタンを押して離したときにシャッターを切るようになる)へんなミスが増えてしまったのは、あるあるです。

そしてクロックアップは反則です。フラッシュとは比べ物にならないほどチートでした。しかし床を這う浅沼さんは、それでも速い

 

 

 

PS時代の零はこのように進化していきました。

シリーズを追うごとにどんどん完成度が増していき、スタッフさんの努力とこだわりがうかがえます。

ちなみにそれぞれの作品によって操作感(ボタンの感度やボタン配置、移動速度など)が結構違うため、別の作品をやるときは最初は少々練習が必要です。

 

後編では、任天堂機に移った月蝕以降のシステムをまとめていきます。

よろしくお願いします。